【国策に売り無し】R8年度予算概算要求の関連銘柄を紹介!【農林水産省】

「国策に売り無し」って聞いたことあるけど、何を見たらいいの

「国策に売り無し」という言葉をご存知でしょうか?

政府が推進する政策は未来を創る大きな計画であり、言い換えれば「これからこの業界に資金を入れます!」という宣言でもあることから、私たち個人投資家にとっての「お宝情報」です。

政策によって新たなビジネスチャンスが生まれたり、既存事業の受注が増加すれば、企業の売上高が伸びてEPSの増加が期待できます。

政府が後押しするということで、将来性や成長性が高く評価されやすいため、投資家からの注目度が高まり、PERの上昇も期待できます。

この記事では、農林水産省のR8年度予算概算要求資料を読み込んだうえで、政策の恩恵をダイレクトに受けやすい企業について、事業内容とともに紹介してみます。

EPSとPERが追い風のときに、売るのはセンスないで。

農林水産省のR8予算概算要求のポイント

令和8年度農林水産予算概算要求の概要:農林水産省

農林水産省のR8年度予算要求は、総額2兆6,588億円(前年度当初比+17.1%)となりました。

内容を見る中で、個人的に気になったのは次の政策。

  • スマート農業の実装加速(スマート農業技術活用促進集中支援プログラム:306億円、前年度182億円)
  • みどりの食料システム戦略の加速(みどり戦略総合対策:39億円、前年度6億円)
  • 輸出産地の形成・サプライチェーン強化(輸出産地・事業者の育成・展開:81億円、前年度69億円)

いずれも生産性を底上げする方向感のもの。補助や実証を入り口に、設備・資材・運用サービスへ需要が波及していく設計です。

これらの政策について解説するとともに、関連する企業を見ていきます。

施策:スマート農業の実装加速

圃場データ化(センサー・クラウド)やAI活用、自動運転トラクタ・ドローン散布・直播の実装、そしてこれらを運用するサービス事業者の育成。現場の省力化と単位面積当たりの収量・品質向上が焦点です。

想定される需要先は、自動化農機、ドローン・リモート散布、農業DX(画像解析・クラウド)など。

関連銘柄
  • ヤマハ発動機(7272)――ドローン/無人ヘリ(UAS)で農薬散布などの用途に展開。スマート防除・省力化の実需と直結。
  • オプティム(3694)――画像解析やリモートセンシングによるスマート農業ソリューションを提供。圃場データの“見える化”を担う立ち位置。
  • クボタ(6326)――自動運転・直進アシスト等のスマート農機とデジタル農業ソリューションを展開。大型導入・リースにも親和的。

施策:みどりの食料システム戦略

化学肥料・化学農薬の原則50%以上低減、有機・環境配慮型農業の拡大、地域資源の循環(堆肥等)や「見える化(J-クレジット等)」の推進。環境負荷を落としつつ収量・品質を両立させる資材・栽培管理がカギです。
需要は、低環境負荷型農薬、生物農薬、液体肥料・葉面散布材、土壌改良材などに広がります。

関連銘柄
  • OATアグリオ(4979)――農薬・液体肥料などの農業資材を展開。施設園芸向けも含め、施肥の効率化・省力化に強み。。
  • 日本農薬(4997)――殺虫剤・殺菌剤・除草剤などを総合展開。カテゴリーによっては生物由来製品も取り扱い、環境配慮型の裾野が広い。
  • 北興化学工業(4992)――総合農薬メーカー。作物・用途別のラインアップで、現場の減化学・高効率ニーズに対応。

施策:輸出産地の形成・供給体制の強化

輸出産地づくり、HACCP等の衛生基準に対応した施設・機器の整備、コールドチェーンの強化、サプライチェーンの連携(GFP伴走、インバウンド連動)で、海外展開の足腰を固めます。
需要は、食品工場の衛生・水処理、低温物流(冷蔵・冷凍)、港湾近接の温度管理型倉庫などへ。

関連銘柄
  • 栗田工業(6370)――食品・飲料業界向けの用水・排水等の水処理ソリューションを提供。HACCP運用の衛生管理インフラに直結。
  • ニチレイ(2871)――ニチレイロジグループによるグローバル・コールドチェーン。港湾・都市圏の低温物流プラットフォームを広域展開。
  • 三菱倉庫(9301)――冷蔵・定温を含む保管・輸配送の一体サービス。輸出対応の温度管理型倉庫の整備・運用を担う。

まとめ:強いテーマの【国策】を味方にしよう!

農林水産省の予算概算要求を見てみると、「省力化(スマート)」「環境対応(みどり)」「輸出・物流」の三点を同時に進め、価格・流通・セーフティネットで横串を通す政策が気になりました。。

採択→着工→稼働の時間差を前提に、企業の受注計上と稼働開始ニュースを丁寧に追えば、テーマのピークと次の波を読みやすくなります。

一見難解な国の予算書も、中身を少し見てみれば、未来の社会をどう創っていくか、そしてその中でどんな企業が成長していくのか、たくさんのヒントが隠されていることがお分かりいただけたかと思います。

今回ご紹介した企業は、いずれも国策の強力な後押しを受け、安定した需要と大きな成長が見込まれる銘柄ばかりです。

もちろん投資に「絶対」はありませんが、「国策に売り無し」という格言が示すように、政府が本腰を入れて推進する分野は、これからEPS・PERともに上昇が期待できるものばかり。

ぜひとも今後も注目したいですね!

【注意】

当ブログに掲載している内容は、筆者の個人的な見解や経験に基づくものです。投資に関する最終的なご判断は、ご自身で十分にご検討のうえ、自己責任で行ってください。当ブログの内容によって生じた損失等については、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

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