【ウィメンズヘルスで輝く未来へ!】あすか製薬HDの成長性をファンダメンタルズ分析

製薬会社って専門的で、投資するにはちょっと難しそう…

そんな疑問をお持ちのあなたへ。一緒に銘柄分析してみましょう!

この記事では、「あすか製薬ホールディングス(以下、あすか製薬HD)」にスポットライトを当て、企業のビジネスモデルから業績、そして将来の株価まで、ファンダメンタルズ分析の観点から独自に解説します。

専門用語はなるべく避け、投資初心者(=かいぬし)でもスラスラ読めるように工夫しました。この記事を読めば、あすか製薬HDがどんな会社で、どんな強みを持っていて、これからどこへ向かおうとしているのかが、きっと理解できるはずです。

  • どんな事業で儲けているのか?
  • 業績は伸びているのか?
  • 現在の株価は割安なのか?

    なるべく分かりやすく解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

    企業概要とビジネスモデル

    基本情報

    銘柄名 あすか製薬ホールディングス株式会社
    証券コード 4886
    業種 医薬品
    上場市場 プライム

    ビジネスモデル・収益構造

    主な事業内容
    事業の柱は大きく分けて2つです。

    1. 医療用医薬品事業: 特に産婦人科、泌尿器科、内科の3領域に強みを持っています。長年のホルモン製剤に関する研究開発で培った技術と知見を活かし、特に女性のライフステージに寄り添った医薬品を提供しているのが特徴です。
    2. アニマルヘルス事業: 動物用の医薬品や栄養補助食品などを提供しています。

    収益モデルと収益構造
    医療機関向けの医薬品販売が主な収益源です。2025年3月期の決算説明会資料によると、事業別の売上高構成比は以下のようになっています。

    • 医療用医薬品事業:88.3%
    • アニマルヘルス事業:11.3%
    • その他:0.4%

    やはり、医療用医薬品事業が売上の中心ですね。特に、月経困難症治療剤「フリウェル」や、甲状腺機能低下症治療剤「チラーヂン」などが主力製品です。

    主な顧客層
    全国の病院やクリニックなどの医療機関が主な顧客です。

    企業のビジネスに関するトレンド
    中期経営計画2025では、「スペシャリティファーマを基盤とするトータルヘルスケアカンパニー」を目指し、数値目標(売上高700億円、営業利益率8%)・事業多角化・グローバル展開を推進中。

    属する市場の規模や成長性など

    市場規模、市場成長率
    厚生労働省「医薬品・医療機器産業実態調査 」で、医薬品製造業(主に医療用医薬品)の売上高を見ると、H27調査では13.8兆円、R5調査では35.9兆円と、10年で約2.6倍になりました。参入企業数も増大したことから、統計の対象企業が変わったのかな?そうはいっても、市場規模が大きくなっていることが伺えますね。

    市場の特徴
    日本の医薬品市場は、世界第3位の規模を誇りますが、近年はドイツに抜かれるなど、その地位は盤石ではありません。薬価制度改革や後発医薬品(ジェネリック)の使用促進が、製薬会社の経営に大きな影響を与える構造的な特徴があります。

    主な競合
    産婦人科領域では、持田製薬や富士製薬工業などが競合となります。

      医薬品市場はやたら売上が伸びてるやんけ。ほな、実際のところ、あすか製薬はどうなんやな?はよ業績見せんかい!

      業績と株価の分析

      業績推移と今後

      過去5年実績と会社予想

      決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 当期純利益(百万円) EPS(円)
      2021年3月期 55,181 3,609 2,713 95.7
      2022年3月期 56,607 4,795 4,290 151.2
      2023年3月期 60,461 5,108 4,238 150.1
      2024年3月期 62,843 6,500 7,545 266.5
      2025年3月期 64,139 5,331 5,101 180.0
      2026年3月期(予想) 75,000 6,800 5,200 183.3
      過去5年の成長率 6.33% 13.51% 13.90% 13.88%

      (ここにコメント)

      直近決算のポイント

      売上高は前年同期比18.2%増と大幅に伸びました。主な要因は、医療用医薬品事業と動物用医薬品事業の堅調な推移です。さらに、ベトナムの製薬会社(Ha Tay Pharmaceutical)の連結子会社化が寄与し、海外売上が増加しました。内科領域の主力製品「チラーヂン」や、薬価改定の影響を受けた「リフキシマ」などが着実に伸長したこともプラス要因です。

      一方で、営業利益は前年同期比15.9%減、経常利益も10.6%減となりました研究開発費の増加が大きなマイナス要因です。新薬開発や既存品の適応拡大など、将来の成長に向けた投資が増えています

      売上高は伸びたものの、上営業利益率は10.8%→7.7%に低下。利益率の悪化が目立ちます。

      PER推移と今後

      PERの推移

      あすか製薬HDのPERは平均12倍くらい。8倍~20倍くらいのレンジですね。

      2025年8月5日現在だと12.8倍なので、今は平均くらいの水準です。特に今日は1Qの決算発表で下がってこの水準なので、このまま通期予想を達成できれば割安感がある感じです。ただ進捗率が悪いので、下方修正する可能性を考えつつ、そんなことがないと願うばかりです。

      業界平均との比較

      プライム市場の医薬品の平均PERは29倍くらい。25倍~33倍くらいのレンジ。あすか製薬HDは業種平均に比べて相当低いですね。業種平均にはバイオ関係も含まれているからかな?

      今後のPER水準の予想

      婦人科系領域は、人口減少対策に関連するテーマ。中期経営計画で掲げるウィメンズヘルス領域での成長が市場に評価されれば、PERは現在の水準から上昇し、業種平均に近づいていくストーリーも考えてます。新薬開発の進捗が、市場の期待感を左右する重要なカギとなりそうです。

      「株価=EPS×PER」

      株価(円) EPS(円) PER
      2021.8.10 987 (増減率) 29.3 (増減率) 33.7 (増減率)
      2025.8.5 2,328 135.9% 183.33 525.1% 12.7 -62.3%
      今後予想 2,949 26.7% 202.0 10.0% 14.6 15.0%

      ※2021年のPERは、株価/2022.3期の予想EPSより算出

      これまでの株価の増減(2021年⇒2025年)

      • EPSは+525.1%
      • PERは-62.3%
      • 株価は+135.9%

      今後1~2年の株価予想

      • EPSは+10.0%(過去5年間成長率くらいを継続)
      • PERは+15.0%(人口減少関連テーマで注目余地あり それでも割安感がある)
      • 株価予想は+26.7%

      今後の注目ポイント

      • EPSの成長: まずは、会社予想であるEPS183.3円を達成できるかが第一の関門です。さらに、中期経営計画で掲げる成長戦略によって、EPSを継続的に成長させられるかに注目です。
      • PERの上昇: ウィメンズヘルス領域での新薬開発の進捗や、M&A戦略などが市場からポジティブに評価されれば、PERは現在の割安な水準から見直される可能性があります。IR情報をこまめにチェックし、市場の期待感の変化を捉えたいですね。

      売上は過去最高、しっかり稼いどるやないか。利益が減ったんは未来への投資っちゅーわけやな。計画通りに新薬でドカンと当てられるか、腕の見せ所やで!ハイリスク・ハイリターン、それが新薬開発の世界やで。

      【注意】

      当ブログに掲載している内容は、筆者の個人的な見解や経験に基づくものです。投資に関する最終的なご判断は、ご自身で十分にご検討のうえ、自己責任で行ってください。当ブログの内容によって生じた損失等については、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

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