
投資ってギャンブルみたいなものでしょ?
そうです。両方とも「高く買って安く売る」ことに違いはありません。

なんやて!?
ただし、投機からギャンブル要素を減らしていくことが投資であると、個人的には考えます。
● 投機=短期で値上がり益を狙うギャンブル的行為
● 投資=長期のリターンを期待する行為
…上記のように区別しがちですが、 どちらも“買って売る”という点でやることは同じ。
大切なのは、どれだけ運や感情に左右されずに行動できるか。ここに投資の本質があると思っています。
投機から“運任せギャンブル”をそぎ落とす視点
ギャンブル的な要素を減らすカギは2つ。
ここでも個人的に大好きな「株価=EPS×PER」の視点からどう考えるか、まとめていきます。
EPSからギャンブル要素を取り除く方法
①過去データの分析
過去のEPS推移を分析することで、企業の収益力の安定性や成長性を確認します。
- トレンド分析:過去3~5年のEPSの増加率を確認し、成長性が持続しているかを判断。
- 季節性の把握:業界特有の季節性や周期的な収益変動を考慮する。
これからもそのトレンドが続くのかどうか、そこまで分析できればベストだけれども、現実問題難しいというのが本音。
だからと言って、過去推移や周期性を確認しない理屈はないので、誰でもできることとして最低限これだけは確認したいですね。
②ファンダメンタルズ分析
EPSは固定資産の売却など一過性の特別利益を計上したりするので、ブレがあります。
ビジネスモデルや利益率など、ほかの目線からも企業の実力を深く掘り下げることで、EPSのトレンドがこれからも続きそうなのか確認します。。
- 売上高や利益率の分析:EPSの基盤となる収益構造を確認。
- 競争優位性の評価:市場シェアや競合他社との比較を通じて、企業のポジションを把握。
個人的に重視している項目は営業利益率の推移とROA。
このあたりの内容も、記事にしてまとめよう。
PERからギャンブル要素を取り除く方法
①業種平均や過去推移との比較
単にPERを見るのではなく、業種平均と比較したり、その企業の過去のPERレンジと比較したりすることで、現在のPERが適正水準にあるかを客観的に判断できます。
同じPERであっても、業界や企業の成長段階によって意味合いが異なるため、この比較は不可欠。
②成長性との関係を理解する
PERは企業の成長期待を織り込むため、成長率が低いと見なされる企業はPERが低く、成長率が高いと見なされる企業はPERが高くなる傾向があります。
高PERな成長株は、決算でその成長期待が鈍化したと思われれば、決算の内容以上に株価が下落することも多々あります。
そう考えると、注目されていない業界で成長期待が織り込まれていないような企業を見つけるのがベスト。地味な業界で伸びている企業なんかがあれば良いですね。
まとめ:地道な手間が【投資】に近づく道
これまで説明した通り、投資は「運任せのギャンブル」とは一線を画しています。
しっかりと会社の「地力」をEPSで測り、市場の「気分」をPERで読み解く。
そして、この二つの要素の掛け算である「株価」が、果たして今の私たちにとって「お買い得」なのかどうかを判断する。
これはまるで、将棋やチェスのような「精緻なゲーム」に似ています。地道に一手一手、盤面の状況を分析し、相手の手を読み、最善の一手を打つ。
もちろん、株式市場に「正解」は一つではありませんし、常に予想通りにいくわけではありません。でも、一つ一つの判断に根拠を持ち、感情ではなくロジックで投資を組み立てていくことで、着実に「億り人」への道を歩んでいけるはずです。
これからも一緒に、投資の奥深さを学び、実践していきましょう!

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